BACKDRAFT SMITHS 2013/12/8 @渋谷CYCLONE 1st ONEMAN LIVE “Sympathy the road” step1 1 / 36

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“ここから俺たちはオギャーって生まれて… ホントここからスタートだからさ、”

12月4日にメジャーデビューシングル「I Wish」をリリースしたBACKDRAFT SMITHSが、
その4日後の12月8日、ジョン・レノンの命日でもあるこの日に、
記念すべき初のワンマンライブを渋谷CYCLONEにて開催した。

「ファンと一体化して共に歩んでいこう」という想いを込めて『“Sympathy the road” step1』と題されたこのライブ。
今日、彼らはその第一歩をここ渋谷CYCLONEに集うファンたちとともに踏み出すことになる。

開演時間の19:30、CYCLONEは既に満員の客で埋め尽くされライブが始まるのを今か今かと心待ちにしている。
ステージ後方にはスカル&ハンマーのイラストの下に”BDS”と大きく文字の入ったバックドロップが掲げられている。
ハンマーは「SMITH(鍛冶屋)」に因んでいるのだろうか?BACKDRAFT SMITHSのライブを観るのは今回が初めてだが、
開演前の盛況具合にライブへの期待が膨らむ。

開演時間が押し、待つこと30分、暗転した会場内にDX系の金属的なエレクトリックピアノの音が鳴り響く。
ブルーのライトが灯り雑踏のSEが入り交じる中、機内アナウンスのような女性の声の英語のアナウンスが聴こえる。
「BACKDRAFT SMITHS…」と言っているのは聴こえたが、何を言っているのか内容まではよく聴き取れなかった。
まるでスペースシップにでも乗り込んでしまったかのような空間に、ジェットエンジン的なギター音がフェードイン。
リバースの応酬がクレッシェンドする。いよいよTAKEOFFだ。

ギターのフィードバックを4カウントのハイハットが切り裂く。開口一番は「I Wish」。
BACKDRAFT SMITHSのデビュー曲であり先日リリースしたばかりのほやほやの新曲だ。
爽快な8ビートに乗せて願いのこもった前向きな歌詞を唄うこのナンバーは彼らの門出に相応しい。
そして「サンフラワー」「ONE BY ONE」と爽快なナンバーが続く。
ロックな中に感じられるポップなメロディーライン。
「ONE BY ONE」はサビの4/4 Kickが小気味良く、客のボルテージも一段と上がる。

ここで最初のMCが入る。
「ここから俺たちはオギャーって生まれて、ホントここからスタートだからさ、
”今までホントにありがとう”もそうなんだけど、今日は俺たちが今までこの積み上げてきた想いを全部みんなにぶつけて帰るんで、
最後までよろしく! と優。「新曲」とコールし、ナリの4カウントで「INSPIRE」が始まる。
祐弥が軽快なアルペジオを走らせるVerseから突如ヘヴィーなサウンドのサビへと切り替わる。
激しく声を張り上げる優のボーカルをコニたんのコーラスが下で支える。
Verse2ではシンコペーションするハイハットがより疾走感を増す。優しい笑顔とは裏腹にダイナミックなドラムを叩くナリ。
5曲目「かけがえのないもの」では哀愁と力強さを持ったメロディーでしっとりさせられたと思いきや、
続く6曲目「left handle」は一変してBPM190越えのスピード感MAXの走り屋系なナンバー。
この2曲の緩急の切り替わりが気持ち良い。

ここでまたMC。「やっとこの日がきた」と優。前身バンド「HI-GOD VOICE」として活動してきた7年間を振り返り、
バンド結成当時のことを語るメンバー。会場は終始和やかなムード。
客の中には当時から彼らを支えてきたファンも多いのだろうか?

7曲目「未完の情景」は重厚な演奏に優のエモーショナルなHI-GOD VOICEが冴え渡る。
すかさずナリのカウントで始まる8曲目「Brainstorming」はスリーコードのUKパンク調のVerseからメロディアスなサビへと展開し
、祐弥のコーラスが上に重なる。9曲目「Selfish は坦々と突き進む8ビートのリズムに乗せて、
サビを唄う優のファルセットとコニたんのコーラスのハーモニーが心地良い。

演奏が終わり暗転の中突然「じぇじぇじぇ!」と叫ぶ優。
「じぇじぇじぇ」「倍返し」「お・も・て・な・し」「今でしょ!」を織り交ぜた”流行最先端MC”を軽く滑らせ、
滑走しやすくなったところで10曲目「waltz に突入。軽快な6/8のリズムに重なる祐弥のアルペジオ。
優の声に祐弥の上ハモが重なり軽やかで優しい雰囲気のVerse。
サビはコニたんのコラースが加わりエモーショナルなボーカルの中からどことなく切なさが伝わってくる。
続いて11曲目「Planetary Nebula」はシングル「I Wish」のカップリング曲。 こちらも6/8拍子のミディアムバラード。
808系のリズムマシンがループするIntroに祐弥がアルペジオを重ねる。
静かに始まるVerseから激情のサビへと展開し、ここでもコニたんのコーラスが加わる。
Interludeではナリのドラムが一層激しさを増し、祐弥が泣きのギターソロを奏でる。
ここでちょっとした優の家族ネタ(家族寝た?)によるハートフルなMCを挟み、ライブは終盤へと差し掛かる。

ここから怒濤のラウド系ナンバーが続く。 12曲目「Something one said は重厚なIntroで始まり、
シンコペーションしたグルーヴィーなベースリフが印象的なVerseから優の高音が冴え渡るサビへと繋がる。
静かになるDメロではスネアのリムショットとアルペジオギターの中を甘美なベースラインがメロディーを滑らせる。
エモーショナルな演奏をみせたところで、スラップベースとギターエフェクト、
そしてワウベースのリフと様々に展開するInterludena等、盛り沢山な構成だ。
続く13曲目「Infinity」で更にラウドさが増したと思いきや、再び静寂の時が訪れる。
そこからクライマックスにかけてドラマチックな展開をみせる。
「俺らの信念聴いてください!」と言って始まる14曲目「Samurai」は変拍子の曲。
ここでもコニたんの繰り出すベースリフが印象的だ。
中盤でベースリフを追いかけるオクターバーエフェクトギター、 5拍子のリズムの中を気持ち良く流れるギターソロ。
彼らの信念は、力強さの中にも儚さを感じる。

そして再びMC。
「7年間…長いか短いかでいったら大して長い期間でもないのかもしれないけど、色々ありました」と話を始める優。
「いつもお世話になっている人の口癖 ”何とかなるでしょ” という言葉を受け、自分を信じて今日までやってきた。
これが通過点であればいいなと再認識した」と語る祐弥。そして、ここで初めて生声を披露するナリ。
さっと立ち上がり「今日は、ありがとうございましたー!」と一言。ナリに送られる客の拍手声援が暖かい。
寡黙な男の真直ぐな想いが全て伝わった気がした。リーダーのコニたんは「7年って早いのか遅いのかわからないけど、
ようやくスタートラインに手がかかったギリギリに立てたかな?って感じです。
色々な人に迷惑をかけて支えられながら俺らここに立っています。
だから感謝の気持ちとか謙虚な気持ちとかを忘れずにこれからもがむしゃらに進んでいくんで
これからの俺らにちょっとだけ期待していてください」とファンへの感謝の気持ちを伝える。
そして、「これまでの自分は埴猪口だった」と語り出す優。
そんな自分を支えてきてくれたメンバーに感謝の気持ちを伝えようとするが、「暗くねーか?」とコニたん。
感極まり言葉が出なくなった優に代わり、「次でラストの曲です。」とMCを繋ぐ。
「BACKDRAFT SMITHSスタートの日を最高の日に出来るように、
最後にみんなの手で少しだけ俺らの背中を押してやってください “Superstar“! と言い、ベースリフを弾き始めた。

Introで優が雄叫びを上げる。4人の個性が一つになる。そしてサビに差し掛かった時、客の1人がステージ上に…。
そして客席に向かってダイブした。もう1人の客がそれに続く。「Superstar」はこの日最高の盛り上がりをみせた。
最後に爆音を残し立ち去るメンバー。祐弥の目に涙が…。
メンバーが立ち去った後間もなく「アンコール!」の声が飛び交う。決して形式的ではないリアルな声だ。
すぐにステージ上に戻ってきた優。「ありがとうございましたー!」と客席に深く頭を下げる。
他のメンバーも戻ってきて何をやろうか相談する。
「みんなきっとここにいる全員が知ってくれてるんじゃねぇかって曲やって帰ります!聴いてください、最後 “I Wish”!

客が両手を振り上げる。この日最後の曲は更に一段と盛り上がりをみせ、ライブは幕を閉じた。

今回初めて観させてもらったBACKDRAFT SMITHSのワンマンライブ。
演奏は荒削りで決して上手いとは言えないが、この空間にいることが何だか居心地良く感じられるライブだった。
曲もメロディーを重視した良曲揃いで耳に残りやすい。彼らの今後の活躍を期待したい。
またBACKDRAFT SMITHSがライブをやることがあったら是非観に行きたいと思う。

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